公益財団法人  数学オリンピック財団



平成29年度 JMO事業報告
(平成29年4月1日〜平成30年3月31日)
公益財団法人 数学オリンピック財団

1.JMO予選の実施

(1)予選実施方法、会場


 2018年(平成30年)1月8日(成人の日)に、全国75会場にて予選大会を実施した。 4,088名(高校生4,024名、中学生55名、その他9名)の生徒が参加し、13時から16時の3時間で12問の 問題に挑戦した。 今年も5月に、募集要項、財団通信、9月に財団通信を、全国の主要な高等学校と過去3年間応募者のいた学校、及び、前年度の個人申込者に郵送した。 更に、11月には高校生用教材「math OLYMPIAN」を、応募者全員と一括申込があった学校に送付した。
 応募受付は、6月1日から10月31日まで行った。

(2)参加者数及び合格者


 応募者数は4,415名(昨年比279名増)であり、受験者のうち、229名(予選免除者1名を含む)がJMO本選に進んだ(内、中学生は17名)。 予選応募校は、高校558校、中学校40校で、小学校が1校あった。学年別応募人数は以下の通りである。      
高校3年24名高校2年2,380名高校1年1,932名
中学3年60名中学2年4名中学1年5名
小学4年1名その他9名

<男3,581名、女834名>

(3)地区表彰の実施


 16地区(JJMOは15地区)で、Aランクと合わせて応募者の1割程度を表彰した。 Aランク賞受賞者には賞状と楯を、地区表彰受賞者には賞状を学校宛に贈った。
 なお、Aランク者228名、地区表彰者249名であった。

2.JJMO予選の実施

(1)予選実施方法、会場


 2018年(平成30年)1月8日(成人の日)に、全国の67会場で予選大会を実施した。 3,006名(中学生2,999名、小学生7名)の生徒が参加して、13時から16時の3時間で12問の問題に挑戦した。
 JMOと同様に、5月に募集要項、財団通信、9月に財団通信を、全国の主要な中学校と、過去3年間応募者のいた学校、及び、前年度の個人申込者に郵送した。 更に、11月には中学生用教材「JUNIOR math OLYMPIAN」を、応募者全員と一括申込があった学校に送付した。
 応募受付は、JMOと同じ期間で行った。

(2)参加者数及び合格者


 応募者数は3,242名(昨年比108名の増)で、104名がJJMO本選に進んだ。 予選応募校は、中学校362校、小学校9校で、学年別応募人数は以下の通りである。
中学3年1,313名中学2年1,192名中学1年728名
小学6年3名小学5年2名小学4年3名
小学1年1名



<男子2,591名、女子651名>

(3)地区表彰の実施


 15地区(JMOは16地区)で、応募者の1割程度を目安にし、333名を表彰した。 表彰状を各学校長に送り、全校集会等で表彰していただくように依頼した。

3.JMO本選の実施

(1)本選実施方法、会場


 2018年(平成30年)2月11日(建国記念の日)に本選大会を全国15会場(札幌、弘前、秋田、山形、東京、新潟、富山、福井、名古屋、大阪、岡山、広島、松山、福岡、宮崎)で実施した。

(2)参加者数


 JMO予選合格者228名と予選免除者1名のうち、216名が本選大会に参加し、13時から17時の4時間で5問の問題に挑戦した。
 参加生徒の学年別人数は、以下の通りである。( )の内数は、女子の人数。
高校3年8名(0)高校2年114名(9)高校1年78名(1)
中学3年14名(1)その他2名(0)


4.JJMO本選の実施

(1)本選実施方法、会場


 2018年(平成30年)2月11日(建国記念の日)に、全国10会場(札幌、東京、富山、名古屋、大阪、岡山、広島、高松、福岡、宮崎)で実施した。

(2)参加者数


 JJMO予選合格者104名のうち101名が本選大会に参加し、13時から17時の4時間で5問の問題に挑戦した。
 参加生徒の学年別人数は、以下の通りである。( )の内数は女子の人数。
中学3年45名(3)中学2年42名(1)中学1年14名(0)

5.日本代表選手に対する強化合宿・通信添削指導(4月〜6月)
 ★IMO関係

(1)研修等の実施日程、会場(方法)


 2017年5月5日から5月7日に、国立オリンピック記念青少年総合センターで強化合宿を行うとともに、4月から6月の間に4回の通信添削指導を行った。

(2)研修等の取組への参加者


@強化合宿参加対象者
IMO代表選手6名高校3年4名、高校2年2名


A通信教育参加対象者
春の合宿 参加者15名
(IMO代表以外の高校3年生7名は除く)
高校2年4名、高校1年5名、中学3年3名、中学2年3名
春の合宿 実参加者13名高校3年4名、高校2年5名、高校1年2名、中学3年2名

(3)研修等の参加者選抜方法


 第58回IMOブラジル大会の日本代表選手を集めて強化合宿を行うとともに、JMO・JJMOの春の合宿参加者22名の中の希望者13名に通信教育を行った。

(4)研修等の実施体制


 理事長および常務理事の指揮のもとに、JCIMO委員会指名チューターが中心となって、指導者、出題者、添削者等を決定した。

(5)研修等の実施内容(実施プログラム)


 各国際大会と同じ時間配分で、同程度の問題を出題して解答させ、解説を行った。

(6)研修等の講師の選抜方法


 理事長の指揮のもとに、強化合宿では、JCIMO委員会指名のチューター6名を、通信教育については9名のチューターを選抜して、問題の作成・添削等を行い、指導に当たった。

 ★EGMO関係

(1)研修等の実施日程、会場(方法)


2018年3月20日から3月22日に、国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて強化合宿を行うとともに、1月と2月に2回の通信添削指導を行った。

(2)研修等の取組への参加者


@強化合宿参加対象者
EGMO代表選手4名高校2年2名、高校1年1名、中学3年1名


A通信教育参加対象者
EGMO代表選手4名高校2年2名、高校1年1名、中学3年1名

(3)研修等の参加者選抜方法


 第7回EGMOイタリア大会の日本代表選手4名を集めて強化合宿を行うとともに、通信教育を行った。

(4)研修等の実施体制


 理事長の指揮のもとに、JCIMO委員会指名のチューターが中心となって、指導者、出題者、添削者等を決定した。

(5)研修等の実施内容(実施プログラム)


 例年の国際大会と同じ時間配分で、同程度の問題を出題して解答させ、解説を行った。

(6)研修等の講師の選抜方法


 理事長の指揮のもとに、強化合宿では、JCIMO委員会指名のチューター4名が通信教育については4名のチューターを選抜して、問題の作成・添削等を行い、指導に当たった。

6.代表選手直前学習会の実施

(1)IMO関係


@研修等取組の実施日程、会場(方法)
日  程2017年7月15日(土) 10:00〜11:30
会  場羽田空港国際線ターミナル待合室


A研修等の取組への参加者
人  数6名(IMO日本代表選手)
学年構成高校3年4名、高校2年2名(全員男子)


B研修等取組の実施内容(実施プログラム)
 大会参加当日、理事長の指導のもと、JCIMO委員会指名のチューター2名が、試験問題への取り組み方、答案の書き方、心構え等を、IMO通信添削(第4回)の解答・解説を行いながら指導に当たった。
 また、副団長から大会参加に当たっての諸注意を行った。

(2)EGMO関係


@研修等取組の実施日程、会場(方法)
日  程2017年4月5日(水)19:00〜21:00
会  場成田空港第一ターミナル有料待合室


A研修等の取組への参加者
人  数4名(EGMO日本代表選手)
学年構成高校3年1名、高校2年3名


B研修等取組の実施内容(実施プログラム)
 大会参加当日、理事長の指導のもと、今回の団長およびオブザーバーのチューター3名が、試験問題への取り組み方、答案の書き方、心構え等を指導した。
 また、副団長から大会参加に当たっての諸注意を行った。

7.国際大会への参加

(1)第58回IMOブラジル大会(7/12〜7/23)


 役員6名、選手6名 (高校3年4名、高校2年2名:全員男子)が参加し、金メダル2、銀メダル2、銅メダル2を獲得した。
 なお、大会全体の受賞者数は、615名中、金メダルが48名、銀メダルが90名、銅メダルが153名であった。
 国別成績では、日本は111ヶ国・地域中、第6位であった。

(2)第6回EGMOスイス大会(4/6〜4/12)


 役員5名、選手4名(高校3年1名、高校2年3名)が参加した。選手4名全員が銅メダルを獲得した。
 なお、大会全体の受賞者数は、168名中、金メダルが16名、銀メダルが27名、銅メダルが43名、優秀賞が44名であった。
 国別成績で、日本は43ヶ国・地域中、第21位であった。

(3)第30回APMO (3/13)


 2018年の3月、太平洋を挟んで西側各国は3月13日(第2火曜日)、東側の各国はその前日に、同時にコンテストを4時間で実施した。
 この結果は、主催国(メキシコ)でまとめられて、5月に各国へ送付される。
 なお、2017年のAPMOは、39ヶ国・地域から353名が参加し、日本選手の成績は金賞1、銀賞2、銅賞4、優秀賞3を受賞した。国別成績は4位であった。また、全体の受賞者数は、金賞17、銀賞42、銅賞91、優秀賞129であった。
 因みに、2016年のAPMOは、36ヶ国・地域から230名が参加し、日本の成績は金賞1、銀賞2、銅賞4、優秀賞3を受賞し、国別成績は6位であった。

8.夏季セミナーの実施

(1)実施時期及び場所


 2017年8月20日(日)〜26日(土)山梨県・清里高原(ヴィラ千ヶ滝)

(2)研修への参加者


人  数27名(男子23名、女子4名)
学年構成高校3年4名(0)、高校2年10名(3)、高校1年5名(0)、中学3年7名(1)、中学2年1名(0) 
 ( )内は女子の人数

(3)参加生徒の選抜方法


 第27回JMOの本選入賞者、第16回JJMOで代表選考合宿(春の合宿)参加者、第6回EGMO日本代表選手の中で参加を希望する者、及び、一般公募の応募者から選抜した。因みに、一般公募からは11名が選抜された。

(4)取組の実施体制


 理事長及び専務理事の指揮の下に、JCIMO委員会で指名されたチューターの中の2名がオーガナイザーと副オーガナイザーとなり、準備から合宿研修期間を通して運営管理をした。講師として、外部から2名の大学の准教授を招待して講義を頂いた。
 また、IMOメダリストのOB、OG等、チューター14名の指導の下、9班に分かれて数学書を講読した。

9.問題調整会議の実施


9月〜11月の週末ごとに、問題選定の会議を10回実施した。

10.第30回APMO第14回国内大会の実施

(1)実施日時及び会場


2018年3月13日(火)9時〜13時 東京、名古屋、大阪の3会場で実施した。

(2)参加生徒:32名(男子29名、女子3名)


高校3年8名(内、女子1名)、高校2年15名(内、女子2)、高校1年5名(内、女子0名)、中学3年4名

(3)日本代表選手:10名


高校3年3名、高校2年2名、高校1年4名、中学3年1名 (全員男子)

(注)学年は、2018年3月現在。

11.代表選考合宿(春の合宿)及び表彰式

(1)実施時期及び会場:2018年3月22日(木)〜27日(火) 国立オリンピック記念青少年総合センターで実施

(2)合宿参加生徒:27名(男子26名、女子1名)


学年構成高校2年−13名(内、女子1)、高校1年−5名(内、女子0)、中学3年−9名

(3)実施体制


 理事長の指揮の下、チューター20名が指導にあたった。

(4)実施内容


 IMOコンテスト本番と同じ形式の試験4回(各回4時間半・3問の記述式問題)と講義1回、演習2回(各回2〜3時間)実施した。

(5)表彰式


 2018年3月26日(月)15時00分〜16時30分で、JMO、APMO国内大会、及び、JJMOの表彰式を行った。表彰者は、JMO24名、APMO10名、JJMO11名であった。
 来賓として、文部科学省 科学技術・学術政策局人材政策課 高見佑奈氏にご出席いただき、課長からのご祝辞を代読していただいた。

12.機関誌・新教材の発行

(1)財団通信:財団通信:No.53 (5/1)、No.54 (9/19)


 No.53では国内大会の結果を、No.54では国際大会の結果を中心にそれぞれ27,000部、35,000部を作成し、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の共通事務により、全国の高等学校約2,100校、中学校約760校、中高一貫校約320校、中等教育学校約40校、教育委員会関係約230ヶ所、等に配布してPRに務めた。

(2)先進的科学技術学習用カリキュラム新教材の発行(年1回発行)


@高校生用教材「math OLYMPIAN」 No.65 (10月)4,700部
A中学生用教材「JUNIOR math OLYMPIAN」 No. 41(10月)3,600部

13.役員会等の実施

(1)理事会・評議員会


平成29年 5月27日(土) 第1回理事会:13時30分〜15時05分

<内容> 平成28年度事業報告、収支決算報告 等
平成29年 6月10日(土) 定時評議員会:13時30分〜14時50分

<内容> 平成28年度事業報告、収支決算報告 等
平成30年 3月 3日(土) 第2回理事会:13時30分〜15時05分

<内容>平成30年度事業計画・収支予算、「日本科学オリンピック委員会」準備協議会の協定書について 等
平成30年 3月 3日(土) 臨時評議員会:15時15分〜15時30分

<内容> 平成30年度事業計画・収支予算 等
※定足数を満たさず流会。資料のみ確認

(2)JCIMO委員会


平成29年 4月 2日(日) 13時30分〜14時30分

<内容> IMOブラジル大会の日本代表選手・代表団の決定 等
平成30年 1月20日(土) 13時30分〜14時10分

<内容> EGMOイタリア大会日本代表選手・代表団の決定 等

14.その他

(1) ポスター(2018年用)の作成


JMO用A3版12,200部
A4版9,500部
JJMO用A3版5,000部
A4版16,000部

(2)パンフレットの作成


2018版を、PR用として500部作成した。